Friday 12 March 2010

オリンピック

日本の冴えないオリンピックの結果を受けて、国が選手の育成にもっと資金提供すべきだという記事を見た。んー、確かに日本は世界で活躍するスポーツ選手に対しての支援が足りないことは事実だとは思う。世界で活躍する選手達は日本の”顔”であることをもっと重視すべきことも一つの解決策ではあるだろうけれど、でもそれだけでもないような気が。。。

相撲の世界では、有名になれば多額の収入が得られる、でも、現在は、外国人の力士が活躍する時代。相撲という国技の門をオープンにしたという楽観的な見方だけではなく、外国人を受け入れざるおえなかった日本の状況があるとも言える。今の日本の若い世代は、高額収入や名誉のために、苦労や厳しい訓練を受けいれようとする人が少くなっているのでは?オリンピック選手の育成にも同じことが言えるのではないか?

毎日の厳しいトレーニングで遊ぶ時間も十分にない、筋肉や傷だらけの体でお洒落な服も着れない、有名になるのはごくわずかの人だけ、有名になっても選手生命は短い、etc、、、有名になって、大金を稼ぐことよりも、「毎日の生活が自由で、居心地がいい方がいい」のが若い世代の考え方のような気が。。。

戦中の世代は「国の名誉」のため戦い、戦後間もない間は「復活という力を信じて」人々は働いた。その後、ちょうど私の親の世代になるだろう。日本の経済力も起動に乗り始め、日本が一番になるという「名誉」だけでなく、実際に「質や便利さ」などを追求し、「経済力」を強く意識した。お金が豊かな生活を運んでくれる、だからがんばった時代。そしてその次の世代である私の世代。親たちが日本をアジアNO.1に持ち上げてきたのを実際に見てきた世代。殆どの基本的なものは手に入り、質や便利さは当たり前の時代。「新しい概念」と新しいものへの「挑戦」が必要だった。「真の豊かさとは何か」なども考え始めた時代。そして、今の世代はどうなのか。。。日本がアメリカとも肩を並べた時代に生まれた人たち。すべてが生まれたときから整っていた。苦労や我慢、努力することなく今の生活があり、しかも今の生活は世界のトップ。外に目を向ける必要もない。(例の一つとして、教育関係者の話によると、海外留学に対する若者の「願望」の低下、適応力の低下。留学後も、海外で挑戦を続けるより、日本へ帰国を希望傾向にある。という)。「挑戦」することよりも、個々の立場や状況を「守る」傾向にあるように感じる。衰退することも恐れることも知らず、向上することも望まない、ただ今の生活の質を「維持すること」を望む時代のように感じる。。。

そんな次の若い世代が世界のトップを目指すアスリートになるための素質、考え方を持っているのか?私はとても疑問がある。

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