Sunday 10 January 2010

工事現場を横切る時

いつの頃からそうしてきたのかはっきりは分からないけれど。。。記憶にあるのは中学の時から。私は工事現場の横を通るときいつも思うことがあった。

アスファルトの整備や地下パイプの工事などを路上で行っているのを見るのはよくあること。そういう工事現場の傍を通る時は、どうであれ多少の危険があるので、歩行者も気をつけて通りずぎる必要はある。足早で通り過ぎることも必要だろう。アスファルトの整備は悪臭も伴う、路面を掘り起こすためにドリルの音が耳に響く。少なくない人たちが無造作に手を鼻にあてたり、両手で耳をふさいで通り過ぎる。”臭い”と声を上げる人もいる。そういう行動をとる同級生をを見て、私はとても違和感、嫌悪感を感じていた。

あんなに”きつい”仕事をしている人のまえで私には”失礼な行為”のように見えてしょうがなかった。工事現場で働いている人たちは一生懸命働いているのに、”そういうしぐさ”をして通り過ぎていく人たちを一日中見ているのではないか。なんてつらいことだろう。と私は感じていた。
私は、工事現場を通るとき自分はそうしないことを意識していた。臭いがあつても、音で耳がいたくても、私は普通に通り過ぎていた。そういう思いを私は誰にもいった事はないけれど、私はそういう子供だった。

年月が過ぎ、ふとあることに気づいた。工事現場で働いている人(みんなではないけれど)がマスクや防音の耳あてをしている。やはり、この臭いも悪臭であり、ドリルの音も騒音なんだ!それを周りがそう思っても罪ではないのだと感じたとき、自分の今までの考え方が大げさすぎたかな?!とちょっと笑ってしまった。
でも、でも、でも、そういう物事の考え方は大切にしていかなければならないことだと今でも思っている。

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